リンクアンドモチベーションのプロダクトマネージャー職:事業・組織・キャリアパス

リンクアンドモチベーションのプロダクトマネージャー職:事業・組織・キャリアパス

リンクアンドモチベーションのPM職について、事業戦略・プロダクト・組織文化・求められるスキル・年収をまとめました。モチベーションクラウドの成長を支える PM の実像を解説します。

著者: Granty 編集部

リンクアンドモチベーションとは:事業基盤と PM が向き合うテーマ

グループ全体の事業規模と成長戦略

リンクアンドモチベーションは、グループ全体で約330億円の売上を上げる企業です[6]。BtoB・BtoC・その他事業を展開し、安定的な事業基盤を保持しながら、プロダクト化による新たな成長フェーズに突入しています。

特に主力プロダクトの「モチベーションクラウド」シリーズは、月会費売上(MRR)約4億円に達し、前年比約130%の成長率を実現しています[6]。人的資本開示の義務化が追い風となり、従業員エンゲージメント市場の年平均成長率は24.8%と高い伸びを見せており、2026年度の市場規模は242億円と予測されています。

PM が解く組織課題:「働きがい」の民主化

リンクアンドモチベーションの PM が向き合う本質的な課題は、「働きがい」という価値が社会で正当に評価されていないという問題です。業績や知名度だけで「良い会社」が定義される現状に対して、働く人の「働きがい」そのものが成長エンジンになっている職場も同等に評価されるべきだと考えています。

藤田理孝さん(プロダクトマネジメント責任者)は「所属する組織によって働きがいを感じられる人と感じられない人がいるのは、誰かが悪いのではなく、働きがいを高めるためのノウハウや手法がまだ広く行き渡っていないことが本質的な課題」と語っています。つまり、PM が解くべき課題は「組織変革の民主化」—誰もが良いチームづくりのノウハウにアクセスでき、働きがいを感じられる世界の実現です。

主要プロダクト:モチベーションクラウドシリーズの全体像

モチベーションクラウドは、2025年度に複数の SaaS プロダクトを 1 つのブランドに統合し、HR 領域における「組織エンゲージメント改善」という中核テーマのもと、複数の課題を横断的に解決するトータルソリューションを目指しています。

モチベーションクラウド エンゲージメント(エンゲージメントサーベイ)

組織状態の「今」を数値化し、漠然とした不安を具体的な「打ち手」に変えるサービスです。12,650社・509万人以上のデータを基に、「期待度 × 満足度」で課題を可視化します。定期サーベイや AI による改善提案、専属コンサルタントの伴走により、「可視化から行動へ、行動から変化へ」を実現する仕組みになっています。

モチベーションクラウド ロールディベロップメント(360度評価)

管理職のマネジメントスタイル進化を支援するクラウド型育成サービスです。20分で完了する 360 度サーベイで「発揮度」を可視化し、4,000社・7.4万人以上のデータを基に、成長の現在地と目指す姿を照らします。AI による改善提案や動画コンテンツで実行・定着までサポートし、「管理職だからできて当たり前」ではなく、組織が伴走しながら「役割を開発する」という新しいマネジメント支援を提供します。

モチベーションクラウド シェアリング(社内ポータル)

企業と社員の双方向コミュニケーションを実現する社内ポータル機能です。情報発信を一元化し、学習動画やストーリー共有を通じて、組織全体のエンゲージメント向上を支援します。

PM 職の主要責務:企画から成長まで

プロダクト企画・開発ロードマップ・ユーザーヒアリング

リンクアンドモチベーションの PM は、モチベーションクラウドシリーズおよび新規プロダクトのコンセプト立案からビジネスグロースまでを主導します[5]。プロダクト企画の立案・策定、開発ロードマップの作成・遂行、ユーザーヒアリングやデータ分析による課題発見および解決案の策定が主要な職務です。

安定した顧客基盤があり、日本有数のエンタープライズ企業にもアプローチ可能な環境で、創業以来 20 年間培ってきた自社ならではのノウハウ・データをもとにプロダクトづくりができます。

社内チーム連携と KPI 管理

PM はエンジニア・デザイナー・セールス・コンサルティング部門へのディレクションを担当し、プロダクト開発の進捗およびクオリティ管理を行います[5]。同時に、グロースに向けた KPI の設定および達成プランの策定も重要な責務です。

プロダクト側とビジネス側、経営と現場など、組織間や階層間の隔たりが薄いため、顧客価値創出のためのコミュニケーションや意思決定が迅速に行われる環境で働くことになります。

組織文化:階層・部門間の隔たりが薄い環境

プロダクト側とビジネス側の迅速な意思決定

リンクアンドモチベーションの組織風土は、階層や部門を超えた協働を重視しています。顧客価値創出のためのコミュニケーションが階層を超えて行われ、経営陣に止められることなく、常に建設的な議論が可能な環境が整っています[6]。

藤田さんは「開発を進める中で、やりたいことを提案して反対されることはほぼなく、『お客様のためになるのであれば、やってみよう!』と背中を押してもらえます。経営陣に止められたことも一度もなく、常に建設的な議論ができています」と語っており、PM が自らのビジョンを実現しやすい環境であることが伝わります。

高いエンゲージメント組織での協力体制

リンクアンドモチベーション自体がエンゲージメントが高い組織であり、社員のモチベーションが高く、周囲の協力を得ながらプロジェクトを推進できる環境が整っています[6]。自社がモチベーションクラウドのユーザーであり、実践的な組織改善を実行しているため、プロダクト開発の過程で自社の事例を活かすことができます。

開発組織の成長と PM に求められる拡張性

2018年内製化から 6 年で約100名へ拡大

リンクアンドモチベーションの開発組織は、2018年に内製化を開始してから 6 年で約 100 名まで拡大しました[5]。しかし、現在のプロダクト数に対して組織規模はまだ小さく、さらなる拡大が求められています。

複数プロダクトを兼務する PM が多く、各プロダクトの成長に向けた人員拡充が進行中です。このため、PM には単なる専門性だけでなく、組織の成長に伴う役割変化への対応力が求められます。

PM から PO へのキャリアパス

リンクアンドモチベーションでは、PM としての専門性を高めるだけでなく、事業と組織の知見を同時に習得することで、PO(プロダクトオーナー)としてのキャリア確立も視野に入れた成長機会が用意されています[5]。組織の拡大フェーズにおいて、PM から経営層へのキャリアパスも現実的な選択肢となります。

生成 AI とプロダクト進化:パーソナライゼーションの追求

100万人以上のユーザーデータを活用した個別対応

モチベーションクラウドには 100 万人以上のユーザーがいます。藤田さんは「業界や業種といった事業内容の違い、職種や仕事内容などの業務の違い、さらにはそれぞれの組織の体制やコンディションといった違いまでを正しく抽出し、完全な個別対応を実現することこそが、プロダクトの至上命題」と語っています。

生成 AI の登場により、組織診断の結果の解釈も、これまでは一般化せざるを得ない部分が多くありました。しかし、AI を活用することで、各部署に合わせたより具体的で個別性の高い情報提供ができるようになり、組織状態が悪くなってしまう前に、その予兆を検知することも可能になります。

自然言語による納得感の向上

組織領域では「正しさ」より「納得感」が重要という認識のもと、自然言語インターフェースでプロダクトとのコミュニケーション革新を進めています。AI による自然言語対応により、ユーザーがより直感的にプロダクトと対話でき、組織課題の解決に向けた行動を促しやすくなります。

PM 責任者インタビュー:藤田理孝さんが語る組織変革の民主化

「組織の問題から解き放たれる世界」というビジョン

リンクアンドモチベーションのプロダクトマネジメント責任者である藤田理孝さんは、3 年後には「モチベーションクラウドを使えば『組織の問題から解き放たれる』状態を実現したい」と語っています。これは「組織変革の民主化」と呼ばれるビジョンで、組織の問題は誰にとっても身近ですが、良いチームのつくり方を教わる機会がほとんどない現状を変えることを目指しています。

藤田さんは「本来集中すべき仕事や顧客への価値提供が、組織課題によって妨げられてしまうことが多い。そこから解き放たれる状態を実現することで、ひとりひとりの人生の幸福度を大きく向上させたい」と述べており、プロダクトを通じた社会への貢献を強く意識しています。

自社でなければ解決できない 3 つの理由

藤田さんは、リンクアンドモチベーションが「組織変革の民主化」を実現できる理由として 3 つを挙げています。

第一に、20 年以上のコンサルティング経験から得た知見をプロダクトに統合していることです。2000年の創業以来、組織変革のコンサルティングを行ってきた 25 年間の知見をもとにプロダクトをつくり、プロダクトのデータだけでなく、コンサルティングで培った新たな事例やナレッジを統合できることが強みです。

第二に、クラウドだけでなくコンサルティングやアウトソースも含めて支援し、深い関係性と膨大なデータを持っていることです。プロダクトだけでは解決が難しい問題はコンサルティングやアウトソースといった手段も講じながらご支援でき、ありがたいことにお客様との関係性が大変良好なため、様々なアプローチで課題解決に取り組むことができています。

第三に、新しい挑戦を柔軟に受け入れるカルチャーです。自組織のエンゲージメント向上に注力していることもあり、部門間の衝突がほぼなく、新たな挑戦においても柔軟に対応できるカルチャーがあります。「組織の問題から解き放たれる世界をつくりたい」リンクアンドモチベーション藤田さんが語る、モチベーションクラウドとPM組織の挑戦では、藤田さんのビジョンとチーム運営のリアルについて、さらに詳しく語られています。

リンクアンドモチベーション PM への転職を検討する際のポイント

適性チェック:こんな人に向いている

リンクアンドモチベーションの PM 職に向いている人は、組織課題や HR 領域への関心が高い人です。単なるプロダクト開発の興味だけでなく、「働きがい」「組織エンゲージメント」といったテーマに本質的な関心を持つことが重要です。

また、安定した顧客基盤の中で、戦略的なプロダクト成長を主導したい人、階層や部門を超えた協働を重視する人にも適しています。エンタープライズ市場での経験を積みながら、組織の成長に伴う PM の役割変化を経験したいという志向があれば、リンクアンドモチベーションは理想的な環境といえます。

キャリア成長の機会

リンクアンドモチベーションでは、PM 専門性と事業・組織知見の同時習得が可能です。20 年以上のコンサルティング知見を持つ組織の中で、プロダクト開発を通じて HR・組織領域の深い理解を得られます。

また、エンタープライズ市場での経験を積める点も大きな魅力です。グローバル展開に向けた新規プロダクト開発に携わる可能性もあり、PM から PO へのキャリアパスも視野に入れた成長機会が用意されています。組織の拡大フェーズにおいて、経営層へのキャリアパスも現実的な選択肢となるでしょう。

この会社で PM として働く魅力

リンクアンドモチベーションで PM として働く最大の魅力は、「働きがい」という人生に深く関わるテーマに、プロダクトを通じて向き合える点です。単なるビジネス成長だけでなく、社会全体の働き方や人生の幸福度を向上させることに貢献できる環境は、多くの PM にとって大きなモチベーション源となるでしょう。

同時に、20 年以上のコンサルティング知見とプロダクト開発を融合させた、他社では得られない経験を積むことができます。安定した顧客基盤と高い成長率を背景に、戦略的なプロダクト開発に専念できる環境も整っています。階層や部門を超えた協働が当たり前の組織文化の中で、自らのビジョンを実現しやすい環境で働くことができるのです。

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参照情報

本記事は以下の公開情報を元に作成しています。最新の情報は各公式ページをご確認ください。

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